息子が5年生のとき、移動教室先の理科室でなぜだか突然泣いたことがありました。
帰宅後自ら教えてくれたのですが、よほどのことがないと人前で泣かないことを知っているため驚いて「なんで?何があったの?」と聞く私に息子の方が不思議そうに「なんでか分からん」と言っていました。
何がなんだか分からないままその件は忘れていましたが、どうもその時に息子の中に入り込んだものがいたようなのです。
お経を読み始めたときに、不自然に体が動き始めた息子でしたが、それが反応しているとのことでした。
霊能者の方がその元となるものを辿っているうちに学校に行きついたのですが、何かが理科室で走り回っている気配がするとのこと。
しばらくしてその方が、「捕まえた」と言われました。
どうも、そのときには口から出るお経の文字が連なって縄のような役割を果たし、「それ」をぐるぐるっと巻いて捕まえたようです。
そして、そのまま家まで連れて帰り、お経を唱えたり、斬ったりして浄化してくれました。
摩訶不思議な話ですが、それ以降、息子がお経を唱えるときに自分の意思と関係なく体が動くことはなくなりました。
ちなみに不動明王が左手に持っている「羂索(けんさく)」と呼ばれる縄は、まさに“悪(魔物)を縛り上げ、苦しむ衆生を救い上げる“重要な役割を担っているそうです。
また右手に持っている「智慧の利剣(ちえのりけん)」は怒りや苦しみ、煩悩を切り離すための剣だそうです。
神様や仏様の世界は人間の想像上のものとばかり思っていましたが、見えるものが全てではないこと・見えない世界ではなんだかすごいことが当たり前のように起こっていることに触れた瞬間でした。