娘は赤ちゃんの頃、夜泣きがひどい方でした。
あまりにも頻繁に起きて、怯えたようにずっと泣く時もあったので、
「この子は前世で何か怖い思いをしたのかな」
と冗談半分に思っていました。
でもそれが本当だったと知ったのは、娘が中学生の頃でした。
息子の霊障による体調不良のため、霊能者の方と浄化やお経を唱えているとき、その方が時折、映像としてふと視える私たち家族の過去世を教えてくれることがありました。
視ようとして視る訳ではなく、過去と繋がる瞬間に頭に映像が浮かぶようで、こういう光景が視えるという言われ方をされます。
私たちが過去世でも家族だった時代。
娘は赤ちゃんの頃に闇の邪悪な心を持った人にさらわれてしまい、結果的に命も落としたようです。
私も夫も娘がいなくなったことに憔悴してひどく悲しんでいる様子。
でもその後誕生した息子の存在に気持ちを救われたようだとも。
あまりにも悲しい過去の光景に、しばらく受け入れ難かった私。
でもそれよりも、さらに受け入れ難いことに、過去世だけでなく今世でも娘は幼い頃に闇に入り込まれてしまったようなのです。
それを聞いて、もしかしてあのとき、、と思い当たる節はありました。
3歳くらいで熱が出たとき、娘の目には何が見えていたのかそれは異常な怖がり方をしたときがあったのです。
普段は私に甘えてくる娘が、心配する私の顔を見てさらに怯え、〝ママの顔が違う?違ってみえる!近寄らないで!〝と壁に背中を貼り付けて、まるで逃げ場がないように泣き叫んだのです。
触れて落ち着かせてあげることもできない状況にすごく戸惑ったことを覚えています。
光る魂が闇の魂に狙われ、その力をうまく利用としたり、あるいは力を発揮するのを妨害しようとすることは、見える世界でも見えない世界でも往々にしてあるようです。
困惑しているそのときに入り込まれたのだとしたら、私はこんなに大事な我が子の窮地に気づくこともできず、なす術も知らなかった。
でも闇に息子が反応して、徐々にひどい霊障として体調不良として出たことで、その根源となっている娘の異変に気づけたのです。
娘や息子が大人になる前にこうしてご縁があって出会えて本当によかった、間に合ってよかったとその霊能者の方は何度も言ってくれました。
大人になってからの浄化は生きてきた年数が増える分、複雑化もしていて難しいそうです。
娘のことが判明して、すぐ思い出したのが息子が8歳くらいのころ、夜寝るのを怖がるようになったときのことです。
寝付くまでそばにいてとお願いされることが増え、そのときも寝ようとする息子のそばにいたとき、急に3歳のときに怖がっていた娘と同じようなことを言ったのです。
そのときは、さすがに妙だなとぞくっとしました。
霊能者の方が言うには、息子は表の意識ではなく、裏の意識(潜在的に)ではずっとお姉ちゃんを守ろうとして、お姉ちゃんの闇を吸っていた。
まだこどもで力が開花してないから、容量がいっぱいになってあふれ、体調不良として出ている。
でも息子の本来の魂の姿は陰陽師だからかなり力を持っていると言われました。
驚くことばかりですが、私たちが息子を守らなくてはと思っていたのに、実は息子が娘を守ってくれていたことは、裏の世界を知らないと一生知り得ない事実でした。
娘の過去世の魂の傷(トラウマや因縁)も、いまだに入り込まれている状態も早くなんとかしてあげたい私に霊能者の方が言われました。
軽く憑かれた状態ではなく、幼い頃から中に入り込まれた状態なので、浄化するのに時間がかかるけど頑張りましょう。
娘本人は、中に入り込んでいるものの影響で、お経を唱えたり、浄化することに抵抗感が強い。
強要してはだめ。いずれは時期がくる。
娘のことを思いながら日々唱える。
本人はその状態に慣れて麻痺しているから、ひどい体調不良としていまは出ていない。
息子のように体調不良として出ているのは、闇に抵抗している証。
魂を癒すには、娘を光で包むイメージでお経を唱えること。
娘の状態が良くなれば、息子の体調も変化が出るだろうとのこと。
それを聞いて、改めて家族は見えない絆で繋がっているんだな、と感じました。
実際、娘の浄化ができるまでかなり時間がかかりましたが、そのとき状況把握ができたことで、目指すべき方向が定まり、光が見えた気がしました。
そして後々、娘や息子を可愛がってくれていた私の母、そして夫のお母さんまでが裏の世界で、孫を守るため頑張ってくれていたことが分かるのです。
目に見えないところで、誰かを思う愛情がどんなに力を発揮しているのか、知れば知るほど深い裏の世界です。